生まれたばかりの歯車 [all past memories]

7月10日(月)
今日はCasaGatosで稽古。
いま足りない部分や課題は皆で共有していて、割と明確になっています。

一つ、これからに有効な「速読み」(はやよみ)を始めました。
円になって早口でハイペースにどんどんセリフを言っていきます。
これが慣れてくると体も動いてきて、足も動いてきて、
最終的には舞台空間と同じ広さで動いたりしていきますが、
20170710.jpg
この稽古の良い点は沢山あります。

◎セリフ覚えが格段に良くなること。
 セリフを思い出すのが早くなりますし、相手のセリフも耳で覚えてしまいます。
◎作品の流れがわかり、シーンの繋がりが見えること。
 ザッと流してやるので、通し稽古と同じような効果があります。
 「この後に自分の出番だな」と構えるのも早くなります。
◎演技にどんどん飛び込んでいけること。
 考えすぎない、迷いすぎないので、変な間を作ることがなくなります。
◎相手をよく見て、感情に重点を置けること。
 移動しないので動線を気にせず、まっすぐ相手に伝えることが自然と身につきます。
 テンポよくやり取り出来るので、呼吸やリズムも掴みやすくなります。
◎復習になること。
 高速ですが十分に感情や台詞や動きを思い出しながら進めることができるので、
 追体験するように、上質な復習ができます。
◎結果的に作品のペースアップ、テンポアップに繋がること。
 舞台の回転が速くなり、観客を飽きさせません。

この稽古も、やっぱりある程度稽古が進んで演技が出来るようになってからでないと意味がありません。初期にやっても、読み方はバラバラで噛み合わず、復習すべきモノもないので効果が薄い。

単純なようで効果の高い稽古。
それを適切なタイミングで行うこと。

初めての作品。初めての世界。
生まれたばかりの作品だから、育てていくのは私たち。
全てが噛み合って、歯車が大きく回転することを願って。
ゆっくりと。ゆっくりと。

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