6月のMVP [all past memories]

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6月は
ちょうど折り返しの時期でした。
ある程度の形が見えてきた安心感で中だるみしがちな時期でもあります。
段々と公演が近づく中で、
確実に準備を進め、稽古を進め、前進できたか。

公演が近づけば皆自然とやる気も高まり、焦りも出始め、
公演直前、最後となれば皆必死に頑張るモノです。
ですが、
本当に大事なのは実はここまでです。
ここまでの準備が、ここから先に大きく影響していきます。

ここから先のために、
コースを計画し、障害を除いて道を整え、補給も抜かりなし。
もちろん未知の障害は現れます。まだ難題も残っています。
ですが、予測できる障害はちゃんと取り除き、小さなことにも抜かりなく対応しておく。整備しておく。対策を講じておく。
そうすることで、
ここから先を全力で走ることができます。
演技に、公演に、観客に、全力で集中することができるのです。
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今もう一度ここまでを振り返り、
やるべきこと、やったほうが良いこと、+α出来ること、
などを書いてリスト化してみる。
自分自身を客観的に見つめて評価し、
そして「どうありたいか」を考えて。

今回の公演はオリジナル。
稽古すればするほど作品は進化していくし、常に新陳代謝を繰り返していきます。
終わりはありません。
未知のジャングルを手探りで進む楽しさを感じて欲しいです。
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【6月の月間MVP!】(複数)

 《こさっく》
 《のりちゃん》

次点 = Next Valuable Player
=《ちゃんこ》




《こさっく》
稽古への取り組みがとても前向きで集中力もあり、
役についても色々に考えて、ちゃんと自分なりに工夫した演技を持ち込もうとしていて、素晴らしいチャレンジ精神があります。
台本も自分の役に限らず全体を読んで色々と考えていること、稽古の参加率が高いこと、自分の自主練ではないときも来てサポートしていたこと、関係する役者に対しての声かけ、ミーティング等での積極的な発言、など、あらゆる面で積極性があります。
配役されて一ヶ月ですが、すでに群衆の一人として素晴らしい輝きがありますね。
年寄り死者などでも、一段と自然な演技に近づき、良くなっていることが目に見えて分かります。
そして、とても重要な【字幕】を一人コツコツと作り上げてくれていること。
これは本当にありがたいことです。劇団にとって【字幕】は最も価値のあることであり、今一番チカラを注ぎたいことだからです。



《のりちゃん》
演技については、積極的に自主練を行い、第2幕「母の死」、第3幕「青年と母」という二つのシリアスなシーンが良い形になりましたね。感情や目的をベースにした気持ちのこもった演技が出来てきて、シーンに命が吹き込まれました。素晴らしい上達だと思います。
群衆や他の出番についても、手順の確認やムーブメントなど、一人ではなく皆を巻き込んで稽古する積極性が特に素晴らしいです。あらゆる面で、積極性や明るさが皆に伝播していて、チーム全体にとても良い影響を与えてくれています。
衣装班としての活躍も素晴らしいです。衣装合わせも無事に終わり、今はマスク作りを頑張ってくれています。マスクは試行錯誤を繰り返して、とても良い色形になりましたね。前回の通しでもマスクはとても良かったです。メイクも色々と試し始めていて、もっと発展させていけそうな気配を感じます。



《ちゃんこ》
衣装班としての活躍が素晴らしいです。のりちゃんのところでも書きましたが、衣装合わせを無事に終えたこと。準備や声かけがとても良かったと思います。
マスクとメイクについてものりちゃん同様に、ありがとうございます。
また、少女の衣装も作り上げてくれました。あの服はとても良いですね。少女が一気にヒロインらしさを増しましたね。
衣装は6月で大部分が仕上がり、衣装班はとても素晴らしい活躍でした。ありがとうございます。


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体感する、「素晴らしい演技」への道。 [all past memories]

7月6日(木)
今日は、今期初の『夙川公民館』での稽古です。
『キル』の時にやった、ある稽古をするために。
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エネルギーを込めて感情を込めて、相手に伝える勝負です。
エネルギー、感情、迫力、声量、方向、などをメインに、その他あらゆるモノを見ます。
その都度《岡野》がマンツーマンで教えていきます。
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この稽古の効果は絶大です。

次々と
「良い演技」が「素晴らしい演技」へと変わっていきます。
それを皆が目の当たりにする。
やる者も、見る者も、強く感じることができる。

激しいエネルギーでないといけない。
正しい感情でないといけない。
圧倒する迫力がないといけない。
声量があればいいというわけではない。
しっかりと方向を定めないといけない。
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この稽古の効果は絶大です。

ただ、やる時期というのも大切で、初期の段階でやっても意味がない。
皆が「良い演技」が出来るようになって初めてこのステージに立つことが出来ます。
今回は、まさにそのタイミングでした。

あと一ヶ月。
仕上げに入ってきました。
ここからの稽古は、今までの稽古とは変わります。

良い演技は拍手がもらえる。
素晴らしい演技は感動を与える。


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生まれたばかりの歯車 [all past memories]

7月10日(月)
今日はCasaGatosで稽古。
いま足りない部分や課題は皆で共有していて、割と明確になっています。

一つ、これからに有効な「速読み」(はやよみ)を始めました。
円になって早口でハイペースにどんどんセリフを言っていきます。
これが慣れてくると体も動いてきて、足も動いてきて、
最終的には舞台空間と同じ広さで動いたりしていきますが、
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この稽古の良い点は沢山あります。

◎セリフ覚えが格段に良くなること。
 セリフを思い出すのが早くなりますし、相手のセリフも耳で覚えてしまいます。
◎作品の流れがわかり、シーンの繋がりが見えること。
 ザッと流してやるので、通し稽古と同じような効果があります。
 「この後に自分の出番だな」と構えるのも早くなります。
◎演技にどんどん飛び込んでいけること。
 考えすぎない、迷いすぎないので、変な間を作ることがなくなります。
◎相手をよく見て、感情に重点を置けること。
 移動しないので動線を気にせず、まっすぐ相手に伝えることが自然と身につきます。
 テンポよくやり取り出来るので、呼吸やリズムも掴みやすくなります。
◎復習になること。
 高速ですが十分に感情や台詞や動きを思い出しながら進めることができるので、
 追体験するように、上質な復習ができます。
◎結果的に作品のペースアップ、テンポアップに繋がること。
 舞台の回転が速くなり、観客を飽きさせません。

この稽古も、やっぱりある程度稽古が進んで演技が出来るようになってからでないと意味がありません。初期にやっても、読み方はバラバラで噛み合わず、復習すべきモノもないので効果が薄い。

単純なようで効果の高い稽古。
それを適切なタイミングで行うこと。

初めての作品。初めての世界。
生まれたばかりの作品だから、育てていくのは私たち。
全てが噛み合って、歯車が大きく回転することを願って。
ゆっくりと。ゆっくりと。

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合宿2017夏 [all past memories]

7月16日(日) 合宿1日目
朝早くから山で稽古です。
雨の予報も、気がつけば太陽燦々( ̄▽ ̄)感謝です
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野外の、自然の中での稽古は、声が吸われて大声じゃないと聞こえないこともあります。
けれど、自然に溶け込んでいく中で、逆に大きなエネルギーをもらった気がします。
僕らは信じる。「ここで出来るならどこでだって出来る」
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大自然の中で「死」「殺」「燃」などを叫ぶ集団(°д°) 悲鳴も聞こえる。
今回の作品はどうしてもそんな言葉ばかりで。。。

4時過ぎに山を出て夜20時まで、移動や夕飯や雑談で過ごす。
夕飯はCasaGatosにて素麺の会ヽ(´▽`)ノ皆で奪いあ、、、分け合い、食べました。
そして夜は談合。
就寝準備で男女別れた後も談合。


7月17日(月祝) 合宿2日目
翌日は朝から「群衆」の稽古。細かいところを一つずつ。
昼間は音響の打ち合わせもあったり、美術班は色ぬりをしたり。
夕方から公民館に入って、バミリをしてからは各自で実際の広さであれこれシミュレート。
各自ひたすらに練習。
そして夜。待ってましたの「通し」です。
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今回は準備の時間もたっぷりあったのでフル装備。
演技も色々な隙間が埋まってきて、公演の形ができました。
見応えのある、素敵な作品になってきました。
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問題は、70分の上演予定が85分かかったこと( ̄▽ ̄;)
間延びしたシーンはなかったですが、転換や移動でももっとペースアップできそうです。

一番の要因は、
終盤に新しくシーンが増えたから。
保留されていた最後のシーンが書き上げられました。
ラストの一歩手前。そのシーンのおかげで、物語が終われる。
青年とヤミ。5分30秒。
5分以上もシーン増えてる!書きすぎ!そりゃぁ時間オーバーするわ(°д°)

まぁオリジナルなので時間制限とかないのですが、
演劇にとってペースはとても大事です。
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まだ全体で走れるはずです。
もっとペースアップして、濃縮された濃い時間にしなくてはいけません。
Corre! Corre mas! もっと走れ!


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