鹿の思い出:『毛玉ライフ』 [読み物・作品]

2008年07月01
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猫とは、小さくてカワユき者なり。
はふはふの毛玉なり。

窓辺に鎮座ましまして、外を眺むる。
その眼の無垢なることこの上なし。

不意に部屋の虚空を睨み、
何をか捕らえんと欲す。
その瞳にてヒトの見えざる者を見る。

毛繕いに余念なきは猫の嗜み。
小さきベロを懸命に振るい、
時に爪を噛み整える。
毛玉溜まれば吐けば良し。
その心意気や明快。

甘えるにこつと頭をぶつけ、
顎を撫でらるるに喉を鳴らす。
慕うかに思わるれども、
常はそと寄り来るが見もせず。
これぞ美人。

髭のぴょんと伸びたる。、
恐れて耳のへたる。
すぅと寝入る寝顔。時にベロの拝す。
愛くるしいことこの上なし。

食べちゃいたいほどカワユきに、
咥えてみれば唾液に毛の絡まるの難。
真に猫とは、
はふはふの毛玉なり。

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