『贋艶狂詩曲(にせいろラプソディー)』 [all past memories]
街道すじの小さな花街。
かつての栄華は夢まぼろし。
襤褸屋(ぼろや)の前に倒れていた青年を一人の女が囲う。
まるで猫を拾うように。
社(やしろ)に住みついた坊主。
身重の女が毎日祈りに山を登る。
重なる遣り手婆(やりてばば)の記憶。
若い娘たちの嬌声。
年増の女は昔から女郎屋の頭(かしら)の贔屓だったが・・・。
男たちと女たちが艶やかに奏でる音色の中で、
女将がつぶやく。
「すべて終わらしたる」
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卒業公演のパンフレットに載せた文章です。
実は岡野が書いています。
作品はいかがでしたでしょうか?
楽しんでいただけたなら幸いです。
■兵庫県立 ピッコロシアター
http://www.hyogo-arts.or.jp/piccolo/
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