つらつらり [all past memories]

公演が終わって2週間。すっかり「日常」へ帰ってきました。

公演後に作品についてあれこれ言うのも「蛇足かな」と思うので、
むしろ取り留めもなく、
つらつらと心に浮かんだことを書いてみようと思います。
0102.JPG

〜〜〜〜〜


それなりの年数、演劇をしていて、自分達の望むように全て上手くいった、準備万端、練習も十分、などということは全くありませんね。
いつでも綱渡り、いつでも継ぎ接ぎだらけ、ではないでしょうか。

社会人劇団は、時間的にも金銭的にも人材的にもかなりの制約がある。
そういう視点で他の劇団を考えるようにもなりました。
色んな制約の中で、良く頑張っているな、と。


作品、スタッッフワーク、接客。
それらを分けて考えて、とにかく「作品」の完成度は断トツで重要です。
(接客ももちろん一生懸命ではありますが)

稽古を始めた日が「完成度0点」。
演出家の“最終脳内理想”が「完成度100点」。
いったい何点取れたでしょうか。そこが最重要になります。
(もちろん演出家の脳内を飛び越えたモノも生まれます。が、それはボーナスポイント)


今回は全ての点においてかなりチャレンジした公演で、
昨年12月の企画の時点では足りないモノだらけでしたが、
10ヶ月かけて必要なモノを集め、向こうから来てくれて、
劇団として力をつけていきました。
最後それでも足りなかったモノも多かったですが、
穴だらけでも継ぎ接ぎだらけでも、
作品について演出家が「満足」と言える所までたどり着けました。
ほとんど奇跡の舞台でした。

その道のりで、たくさんの人の力を借り、たくさんの人に迷惑をかけました。
AI・HALLさんはとても親切な劇場さんでした。照明家O先生のお力も借していただけました。
感謝の数を数え上げたらキリがありませんし、私の気付かなかった感謝も多々あったはずですが、
その一つ一つを思い返し、一つ一つに「ありがとうございました」と手を合わせたい。


〜〜〜〜〜


演劇学校を卒業して何年も経ちますが、
今でも手伝いに来てくれる人達、今でも観に来てくれる人達。
本当に嬉しく思います。

私は結構単純なタチなので、当時どんな関係であったとしても、
「同じ時間を共有した仲間」と考えていて、
演劇の方向性が違う人もいれば、演劇の哲学が違う人もいますが、
それでも、顔を見ただけで妙に嬉しく思ってしまいます^^
相手はそうでもないようですが(笑)


〜〜〜〜〜

アンケートはどんな内容であれ全てありがたいのですが、
特に嬉しかったのは、
「観る側をとりたてて笑わせよう、楽しませようという意図がないのは(マイナスの意味ではなく目指すモノが違うという点で)わかった」
という文章です。

これを書いた方は、それを「面白い」とは思わなかったようですが、気づいてくれたのだ、と。
私達のやっていることに気づいてくれた。
これは本当に嬉しいです。
なんせ、気づいてもらえないことが多いからです。


私達の演技や演出は「珍しい」と思います。
関西の他の劇団が“これ”をしているのを見たことがほとんどないからです。
(外国では当たり前だ、という噂です。きっとそうでしょう)

役者達やスタッフが“それ”を十分に理解して自ら目指していたわけではありませんが、
演出家《まっそ》は解って演技を指示していました。
主役テムジンを演じた《おぎゃん》もよく理解して、“それ”を目指していました。
そして多くの人が共鳴してくれました。

これもまた感謝ですね。

〜〜〜〜〜



今日はこの辺で^^
読んでいただきありがとうございました。

 記:岡野
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。