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【ラジオドラマ】 第1弾 [読み物・作品]

『エスパー義和』
 作=しの崎
 声=ホリベエ。あっきー。まっそ。オカピー。


↑↑↑ 再生ボタンを押してください♪

ラジオ台本の募集に応募してくれた≪しの崎さん≫の作品。
多数の台本の中から選ばれた、楽しい作品です★
しの崎さん、素晴らしい台本をありがとうございます!

※あと2作品も近日公開予定!



以下、台本の文章です。
ラジオドラマを聴いた後に、どうぞ#
~~~~~~~~~~~~~~

『エスパー義和』

【登場人物(年齢)】
砂川小春(25)
萩義和(25)
女子アナ(23)
ナレーション


■■ 喫茶店。店内の客の声、カップのあたる音。
■■ テーブルに座っている砂川小春(25)と萩義和(25)
ナレ 「喫茶店に小春と義和がいる。
   二人は付き合いはじめて一年のカップルである。」
義和 「で、話って何?小春?」
小春 「あのね…義和…」
義和 「うん…」
小春 「私達、別れましょう」
■■ 義和、驚いて
義和 「えっ!?なんで!?」  
小春 「だって義和、超平凡だし。なんか私もう飽きちゃった」 
義和 「あっ飽きたってそんな…」

■■ ワンルームマンション小春の部屋(夜)
ナレ 「…とあっさり彼氏の義和を振った小春は、
   次の日なんら罪悪感を抱くことなく 自宅でお笑い番組に熱中していた」   
■■ TVの音。(お笑い番組の音声)
■■ 小春が、テレビを見て笑っている。
小春 「あははは。」
■■ 義和も笑いながら
義和 「本当、そりゃないってな〜」
小春 「そうそう…って、えぇ!?」
■■ 義和、笑って
義和 「やぁ。小春」
小春 「やぁ小春って…義和がなんで私の部屋にいるのさ!?
   さっきまでいなかったよね…?」
義和 「へへ。驚いた?
   テレポーテーション。さっき君の部屋にテレポートしてきたんだ」
■■ 小春、唖然として
小春 「テレポ・・・?」
義和 「昨日、僕は君に振られただろ?」
小春 「うん。振った」
義和 「それでどうやらその失恋のショックがきっかけで僕は、
   エスパーになっちゃったらしいんだな」
小春 「エスパー!?義和が!?」
義和 「あぁ。平凡な義和から、エスパー義和として生まれ変わったんだ」
小春 「えっすごいじゃない!」
義和 「あぁ君のおかげだよ」
■■ 小春、興奮した面もちで
小春 「で、他には!?エスパー義和は他に何ができるの!?」
義和 「そうだな…今のとこ確認している能力は…」
■■ 義和、気合いを入れて
義和 「むんっ!」
■■ テレビのチャンネルが次々と変わる。 
義和 「テレビのザッピングができる能力だ。」
■■ 小春、落胆した声で
小春 「なんか微妙…」
ナレ 「と落胆する小春を向こうに、TVからは、
   興奮した面持ちで語る女子アナウンサーの声が聞えてきた」  
■■ テレビでは、女子アナ(23)がレポートをしている。
女子アナ 「みなさん。みてください!
   この博物館で特別展示されている大っきなダイヤモンド。
   なんとこれ、時価3億円もするんだそうです!」
小春 「…へぇ。すごい。3億円だって」
義和 「ほしいの?小春?」
小春 「うん…まぁそりゃあ…」
■■ しばらくの沈黙。
義和 「…君にあげようか?」
小春 「えっ!?そんなことできるの!?」
義和 「わからない。けどもしできたら僕とよりを戻してくれないかな?」
小春 「えっ!?」
義和 「実は、そのためにここに来たんだ。
   僕はどうしても君とやり直したい。君以外には考えられないんだ!」
小春 「そっそこまで私のことを…わかった。
   じゃあ、あのダイヤをとってくれたら、私達やり直しましょ!」
義和 「よしっ!やってやる!」
■■ しばらくの沈黙。
義和 「う~ん。ダイヤモンド…ダイヤモンド、ダイヤモンド!」
■■ 辺りの物がガタガタという音を鳴らす。
小春 「すっすごい集中力。これは、もしかしたら、もしかしちゃうかも!?」
義和 「僕達の愛の力は、奇跡を生む!!」
■■ ドーンという音、それとともに女子アナの悲鳴。
女子アナ 「キャー!!」
小春 「やったーダイヤモンド!って…えっ?」
■■ しばらくの沈黙。
■■ 女子アナ、戸惑いながら
女子アナ 「こっここどこ!?
   私、博物館でダイヤモンドのレポートをしてたはずなのに!?」
■■ 義和、戸惑いながら笑い。
義和 「あれ?なんでだろ…?女子アナなんて僕、全然興味ないのに…」
■■ 小春、義和をビンタして
小春 「何が愛の力よ!このスケベ!!出てけ!」
義和 「痛っ〜!ごめんなさ~い!」

(終わり)


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『女郎屋』 あらすじ 作:岡野陽平 [読み物・作品]

※明治初期の女郎屋の話。

 (注)禿:かむろ=女郎見習いの幼い少女。お客は取らない。
           姉女郎について習いながら、その世話をする。
 (注)水揚げ:みずあげ=禿が一人前の女郎になる、夜の儀式。
 (注)番頭新造:ばんとうしんぞう
          =歳を取ってお客を取らなくなった女郎がなる。

2010.JPG
<第一幕>
幕が開くと女郎たちが舞い踊り、お客の旦那はお金を撒き散らし、
お座敷は飲めや唄えの大宴会です。
■旦那「わっはっは。愉快、愉快」
旦那は踊り子の中から一人、舞の上手な禿(かむろ)に目を留めて
■旦那「あの妓(こ)の水揚げをしよう」

店の女将や年増(としま)の番頭新造はあれこれと反対しますが、
■旦那「もうとっくに水揚げをして良い歳じゃないか!」
店のお得意である旦那の機嫌を損ねては困ると、女将も仕方なしに承諾することに。
■女将「ついにこの時が来ちまった」
■番頭新造「どうするんですか、水揚げなんか。あの子にゃ無理な話ですよ?」
だってあの子は『男の子』なんです。
■女将「身代わりを立てるのよ」
女将は男の子と若い女郎を使って説明します。
■女将「宴の席では本人で、いざ床(とこ)に入るとなったら入れ替わる。真っ暗闇なら 分かりゃしないよ。事(こと)の後で旦那が寝こけたら、また元に戻って朝が来る、と」
それは良い案ですね。はたして上手くいくでしょうか。

男の子は一人の時はよく屋根裏部屋にやってきます。彼だけの秘密の部屋。
この部屋にいる時だけは誰の目を気にすることもなく男の姿に戻れるのです。
今日は自分の水揚げのことが気にかかって、舞の稽古に身が入りません。
そこへ、オドロオドロしく声が聞こえます。
■妖怪「どうした、どうした。辛気臭いねー」
現れたのは花魁(おいらん)の妖怪です。
生前は花街女郎の皆が羨む人気者でしたが、恨みを残して死んだのでしょうか。
男の子は何ら怖がることもなく、
■男の子「あ、お師匠さん」
なんとこの花魁妖怪は男の子の芸事の師匠なのです。
小さい頃からずっと、舞やお琴などの芸事を教えてくれています。
■妖怪「どうしたんだい?」
■男の子「実は・・・」
男の子は自分の水揚げが決まった話をします。
■妖怪「知ったこっちゃないよ。武士なら衆道(しゅどう)・若道(じゃくどう)といって男同士で するもんさ。そんなことより、今日の稽古だ!」
なんて厳しい花魁妖怪でしょうか。
花魁妖怪は自分の芸の技を誰かに伝えたかったのです。 それが男の子だったのは、妖怪にも誤算でしたが。

その頃、店には有名な旅一座の座長・川上音二郎さんが遊びに来ていました。
今日は伊達な格好の女の子を一人連れて、
■音二郎「この娘はうちの女優だがどうも男勝りで良くない。女郎たちから
真の女らしさ というものを学ばせようと思いまして、連れてきたのです」
そんなこと言って、自分が遊びたかっただけなんじゃないんですか?
この女の子と店の男の子の『初々しい恋物語』なんていかがでしょう。
ここに男の子と同い年の、幼馴染の女郎も絡んできます。

店には他にもお客が来ます。
役人の男も常連です。役人は一人の女郎から噂を聞きました。
■女郎A「誰かが話してるのが聞こえたの。この店で育てられた男の子がいるって」

旅の女絵師がやってきたり。
■絵師「別に春画を描こうってんじゃないのよ」

なまくら坊主も常連です。
■坊主「うちの宗派の規則では、妻を娶ることは禁止していますが、
女郎屋に来ることは禁止していませんよ」

さて、そうこうするうちに、ついに男の子の水揚げの日が来ました。
宴も終わり、床で待つ旦那の期待が最高潮まで高まったところで、
■男の子(?)「お持たせしました」
現れたのは、化け物のように化粧が厚~い不細工な女郎です(番頭新造)。
■旦那「ギャー」
■番頭新造「しゃなり、しゃなり」
■旦那「妖怪が出た~!」
■番頭新造「しゃなり、しゃなり」
旦那は腰が抜けて、最後は気絶してしまいます。
夜が明けて、全てうやむやに。作戦大成功??


<第二幕>
絵師が男の子をモデルに絵を描いています。
■絵師「あなた、男でしょ」
なんと絵師に見抜かれてしまいました。
■絵師「私の仕事は『ヒトを見る』仕事だからね」

また、川上音二郎さんは舞の上手な男の子を捕まえて
■音二郎「君、私の一座に入らないかい?」
と、自分の旅一座に誘います。

店に役人がやってきます。
役人はエラ~イ政治家さんの命令を持ってやってきました。
■役人「この店で育てられた男子がいると聞いた。エラ~イ政治家さんの奥様がその話を 聞いて、実はその男子の生みの親は自分である、自分が引き取って育てたいとおっしゃる」
その奥様は、昔この店で働いていた女郎さんだったのです。
■役人「さぁ、名乗り出よ」
■女将「どういうことだい?」
次々と質問する女郎たち。答える役人。
母親の存在がおぼろげながら分かってきます。
お客である旦那や音二郎さんなども話を聞きに加わって、
でも男の子はもちろん名乗り出ません。
■番頭新造「この店にはそんな男の子なんていませんよ!でたらめを言って!」
■役人「名乗り出ないか。ならば・・・誰か情報を。金を出すぞ」
■他の全員(いっせいに番頭新造を指差して)「こいつです!」
■番頭新造「えぇ!!?」
■役人「・・・いや、そいつはナイ。有り得ナイ」

役人は情報収集に走ります。
絵師から話を聞いたり。旦那から話を聞いたり。
男の子が昔から身に着けていた『かんざし』が証拠になったり。
そして、幼馴染の女郎が、恋に破れた腹いせに全てをしゃべってしまうのです。

有力な情報を得た役人は男の子を見つけ出します。
しかし、男の子はついていく事を頑なに拒否します。
当の本人が嫌がっては、役人も困ってしまいます。

そこで役人は策を巡らし、
■役人「この者は妖怪に取り憑かれている」
と言って無理やりに男の子を連れて行こうとします。
屋根裏にいる花魁妖怪のことがばれてしまったのでしょうか。そうではありません。
役人が言っているのは水揚げの時に出た妖怪、つまり番頭新造のことです。
ところが、
■妖怪「わたしのことか~~い!?」
■全員 叫ぶ「わ~!」「ギャー!」「きゃー!」など
本物の妖怪が現れたので、店は大パニックです。
■坊主「え~い、なむなむ!」
■妖怪「ぐわーー」
なまくら坊主が頑張って妖怪を撃退し、役人は堂々と男の子を連れて行くのでした。


<第三幕>
政治家さんのお屋敷へ連れてこられた男の子。
■母親「このかんざしは確かに私の物。あなたは私の子に間違いないわ」
しかし、親子の再会にも笑顔が出ません。

女郎屋では、事情を知っていた女将や番頭新造に対して、皆の問答が続きます。
なぜ女として育てられたかなど、男の子の謎も明かされていきます。
そして出た結論は
■女将「あんな罪人みたいに連れて行かれて可哀想に」
■旦那「とにかくあの子を連れ戻そう」
でもどうやって?

そこで出ました、旅一座の座長・川上音二郎さん。
■音二郎「僕に考えがあります」
音二郎さんの考えとは、まず有名人の音二郎さんのツテを通じて、政治家さんのお屋敷で 芝居を上演するように話をもちこみます。
■音二郎「女郎の皆さんが僕の一座の役者に化けて、政治家さんのお屋敷に
乗り込むんです」
はたして上手くいくでしょうか?

計画通り、政治家さんのお屋敷で芝居が上演され、政治家さん、その奥様、そして男の子、 などが見ています。男の子は男の服装を着せられたり、召使を付けられたりして、 今や自由のない籠の鳥状態です。
さて、一座の芝居は大成功。拍手喝さいのうちに終了すると
音二郎さんお得意の、〆(しめ)の音頭『オッペケペー節』が始まります。
■音二郎「オッペケペー オッペケペー オッペケペッポー ペッポッポー」
女郎たちも合わせます。
■音二郎&女郎達「オッペケペー オッペケペー オッペケペッポー ペッポッポー」
■音二郎「さぁさぁ、皆さんご一緒に」
そういって政治家さんや奥様、そして男の子などを誘います。
お屋敷内はオッペケペー節の大賑わい。
■全員「オッペケペー オッペケペー オッペケペッポー ペッポッポーーィ」
■音二郎「ありがとうございましたー」
そうやって皆がはけるドサクサに紛(まぎ)れて、男の子を助け出すのに成功したのです。


<第四幕>
作戦が成功して皆が女郎屋に戻ってきました。
■男の子「助けていただいてありがとうございました。ですが、僕がいては店に迷惑が かかります。出て行きます」
■女将「迷惑なんてあるもんか」
皆が止めます。

そこへ、政治家さんと奥様がやってきます。
奥様は男の子に心から謝り、改めて一緒に暮らしたいと願います。

男の子は今や店に残ることも、母親と一緒にお屋敷で暮らすことも自由です。
■男の子「僕は芸事の道に進みたいのです。だから、音二郎さんの一座に入れて いただいて、旅回りをしたいと思います」

皆がその決意を祝福します。
■男の子「お師匠さん、さようなら!」
花魁妖怪も男の子の旅立ちを見送ります。
■妖怪「・・・。しっかりやんなよ」
皆が男の子の旅立ちを祝うために踊るのでした。
■妖怪「あ~ぁ、やっと私の跡継ぎができたと思っていたのに、
・・・まぁ仕方ないね。次のいい妓(こ)が現れるまで、まだまだ私も成仏できないね」

おしまい。



さて、メインストーリーは以上ですが、物語を盛り上げるアイデアが他にもたくさん出ているので、いくつか紹介します。

▼花街は店同士の争いも激しく、独自のサービスを競っていきます。
お客を縄で縛ってSMチックにしたり。メイド喫茶風にしたり。
 ライバル店の女郎が嫌味を言いに来たりします。

▼男の子の水揚げが遅いことについて、事情を知らない店の女郎たちからも疑問の声が 上がります。男の子にも姉女郎がいたり、そのライバルの女郎がいたり、その禿(かむろ)が いたりと、店の女郎たちにも様々な人間模様を加えて、厚みをもたせます。

▼役人から他の女郎、例えば番頭新造が『男』だと疑われたときに、
『女である証拠を見せる』といって、後ろ向きにガバッと着物を開(ひら)きます。
「さぁ、どうだ!」

▼育ての親である女将、あるいは番頭新造が男の子のことを実の子のように必死に
育てるのは、昔自分が身ごもった子供を堕(お)ろしているからです。

▼唯一実在の人物である音二郎さんですが、その奥さん貞奴(さだやっこ)も、マダム貞奴 として国際的に有名な女優でした。貞奴も元々は芸子の出身なので、物語の中で 一言くらいは触れておきたいです。

▼音二郎は男の子に「もっと世界に目を向けろ」と言ったり、
明治、国際化などを感じさせる存在でありたいです。

以上です。

~~~~~
2009年12月頃に書いたモノ。
ピッコロ(本科)の卒業公演のため。
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Actor・Actress募集!2010 [読み物・作品]

アニキ「おう、お前ら。●●やってみねーか?」
男「え!? アニキ、●●だなんて。何だって突然に」
女「アニキの口から●●なんて言葉が出るなんて~」
ア「変か?」
男「いや、変じゃないっす! い、いきなりだったんで、
   お、驚いたっていうか(汗)。アニキらしくないっていうか」
女「どうしちゃったの~?」
ア「俺は今日、出会っちまったんだよ、●●にな!
  すげー衝撃だったぜ。体中に電流が走ったような・・・。
  俺は、こいつに人生を賭けても良いと思ったね」
男「でも、●●するなんて犯罪ですよ!」
女「そうよ~、まともな人間のやることじゃないわ~」
ア「馬鹿。犯罪じゃねーよ、ギリギリな(ニヤリ)」
男「ギリギリ・・・」(ゴクリと唾を飲む)
女「でもでも~、●●なんて、私やったことな~い」
ア「そんなお前らにも、一から十まで手取り足取り、
  丁寧に教えてくれるとこがあるらしいぜ!」
男「一から十まで」
女「手取り足取り」
ア「お前らも、つま先から頭のてっぺんまで、
  ●●漬けにされちまいな!」

↑ ●●に好きな単語を入れて遊んで下さい。
※例=演劇。 ダメ例=シャブ(犯罪です)
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『肉じゃが日本一』 作:岡野陽平 [読み物・作品]

20100312.jpg
肉じゃが日本一決定戦!
日本各地から集まった個性豊かな肉じゃがたち。
特産品をふんだんに使ったお国の味を日本全国に広めよう!
なんてキャッチフレーズから始まる白熱のバトル!
完成品の味だけでなく、
その食材やダシ、調理過程や盛りつけの美しさに至るまで議論が交わされ、
ついには「肉じゃが女性説」までが展開される!
肉じゃが作れば男はイチコロ!
肉じゃがこそが女性の女性らしさを最も体現した食べ物なのだ!
やはり肉じゃがには、材料として【愛情】が必要なのか。
いや愛はいらねぇ。要は男が飢えてりゃいいのさ。
時に議題は肉じゃがの枠を超え、男と女、人類、そして世界平和にまで及ぶ!
迷走する議論!
この大会はいったいどこへ行こうとしているのか!
混沌とした議場を鎮めたのは、「肉じゃが母性論」!
肉じゃがの味は母の味。母の味がふるさとの味。
母こそがふるさとなんだ!
・・・舞台はノスタルジーに満たされていく。
母の愛に、包まれていく・・・

(つづく)

~~~~~~

↑嘘。つづかない。
2008年夏頃に書いた文章です。特に目的はなく。雑談の一つ。
いつか舞台化します!


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『ホラーハウス』 作:岡野陽平 [読み物・作品]

200709k.JPG
「何かのCMを作る」という課題で。 (持ち時間10分)

  舞台装置・衣装・小道具などは一切使わず、
  9人程で身体だけで表現しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~

【正門前】
遠いところをようこそお越しくださいました。
本日、屋敷のご案内は私が務めさせていただきます。
屋敷は麓に住む人間どもからピッコロ屋敷と呼ばれて怖れられております。
かつて世界を恐怖のどん底に落とし入れたピッコロ大魔王さまの別荘でございます。
主(あるじ)を失っていく年月。ちょうど良い具合に廃れてございますよ。
きっとお気に召すことと思います。(正門を開け、奥へ入っていく)
それでは参りましょう。
《あなたの町の ピッコロ屋敷♪》 「オートロック」


【森】
先に申し上げておきますが、この屋敷にお住まいになるのにお金など要りません。
ちょっとした契約を交わしていただければ・・・失礼、もうご承知でしたか。では後ほど。
敷地内には番犬がおります。(狼男が現れる)
いえ、人間ではございません。オオカミ男です。
今宵は満月ですが、オオカミになると手がつけられませんので、月を見ないようにしております。ご希望とあらばお見せいたしますが・・・。左様ですか。では。さぁ、あの月を見るのだ。
(狼に変身→ウサギがぴょん♪→ウサギを襲う)
《あなたの町の ピッコロ屋敷♪》 「最寄のスーパー、8時間」


【玄関・ホール】
さぁ、着きました。どうぞ、お入りください。(玄関を開けて中に入る)
帽子とコートを預かりいたします。
コート掛けはもちろんガイ骨でございます。元はアラビアの美少年。
生きていたときも見事に骨ばっていて、それは美しい鎖骨でございました。
ほら、今でもお分かりになるでしょう?
次は客間へ参りましょう。(途中。もぞもぞと動く蜘蛛を踏み殺し、つまみあげて食べる)
失礼いたしました。
《あなたの町の ピッコロ屋敷♪》 「ペット相談」


【客間】
客間の椅子は全て拷問椅子で揃えてございます。もちろん今でもお使いになれます。
(一つに座って)スイッチを押せば、ウヒ!(ビリリ!)ほら、この通り(ニヤリ)。
(移動して)お客様をお迎えしての余興には、アイアンメイデンなどいかがでしょうか。
粗相をしたメイドがいれば、その場で罰をお与え下さい。
無数の針に串刺しにされる者の悲鳴は、気付け薬のようにスカッといたしますな。
(開ける)おっと、失礼。前のメイドがまだ片付いておりませなんだ。
《あなたの町の ピッコロ屋敷♪》 「オール電化」


【寝室】
さて、こちらが寝室でございます。ベッドの横には「眠りの花」を飾ってございます。
花房(はなぶさ)を刺激すると花粉が飛び、安らかな眠りを誘います。
強く刺激をすれば、二度と目覚めることのできない深い眠りも、ご希望のままに。
(あくび。ベットにごろんと寝転がる)おっと、失礼いたしました。
さて、屋内はこの辺にして、外をご案内いたしましょう。
《あなたの町の ピッコロ屋敷♪》 「西日(にしび)ばっちり」


【裏庭】
こちらが裏庭でございます。ご覧のように墓場が広がっておりまして、
こちらからいつでも新鮮なゾンビを手に入れることができます。
さぁさぁお前たち、ご挨拶なさい。
(起き上がるゾンビ達)
(踊って歓迎する)
(一匹を捕まえて)失礼いたしました。このゾンビは駄目ですな。腐ってます。
処分いたしましょう。(他の2匹のゾンビに)お前たち、そいつを捨ててこい!
まったく、死んでから埋められたに違いない。

さて、ご契約について再度ご説明させていただきます。簡単なことです。
あなたの唯一無二と信じるご友人一名様を、こちらの墓に埋めていただければ・・・。
えぇ、次回またお越しになるときに連れておいで下さい。その後の手はずは私どもが抜かりなく。
《あなたの町の ピッコロ屋敷♪》 「駐車場100台無料」


【正門】
いかがでしたか。お気に召しましたでしょうか。
おや、あなたの方も気に入られたようですね。あなたの背中にぴったりと抱きついているではありませんか、7年前に死んだ私の娘が。


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『Fight in it』 作:岡野陽平 [読み物・作品]

200709y.JPG
■上演時間は10~20分。
■「キャリーバッグ」をテーマに。
以上の条件で、5つの芝居を作る。(オムニバス)

という状況。
自分は一つ作れば良いとして。
まずは≪あらすじ≫を書く

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


『Fight in it』 ~キャリーバッグの中の闘い~

≪あらすじ≫
旅行先のホテルにチェックイン。荷物を置いて一息ついたら、早速散策に出ようか。
旅行鞄の持ち主が去ると、さぁ始まった・・・鞄の中身たちの自己主張が!

旅行の出発前にはコンパクトにまとめられて、キッチリと鞄に収まったはずの荷物たち。
5泊6日の長期旅行の間に段々と散らかり、5日目ともなるともう収集がつかない!
脱いだ下着や使ったタオルは丸めて突っ込まれ、使用前か使用済みか分からなくなった。
旅行前半は買い控えておいたはずのお土産もいつの間にか溢れんばかりに増えている。
持ってきたけれど一度も出番のない文庫本。途中で買った『大人の絵本』の方が活躍している。
自前の歯ブラシはホテルの歯ブラシを仲間に加えて存在意義を失った。
頻繁に使われるデジカメは羨望の的。でもデジカメにだって不満はある。
鞄の底に埋もれたままの謎の缶。中身は何だ!?

不満と主張のぶつかり合いせめぎ合い。押し合いへし合い押しつぶれ。
そんなとき・・・
急に泣き出した、片方だけになってしまった靴下。
旅行中に行方知れずとなってしまった、もう片方の靴下のことを悲しんでいた。
靴下「靴下工場で生まれてからずっと一緒だった僕の妻。
タンスの中で並んでお昼寝し、洗濯機の中でははぐれないように手を取り合った。
何年もずっと一緒だったのに。こんな異国の地で生き別れるなんて!」
同情する他の荷物たち。

そこへ、
鞄の持ち主(人間)が戻ってきた。
片方になってしまった靴下をゴミ箱に捨てて(!)、
旅行先で買った衣類(Tシャツなど)の中から、現地デザインのカラフルな靴下を取り出して履く。
その瞬間に皆悟るのだ。
「いつの日か、僕たちは捨てられる。
でも、今このひととき、一緒の鞄の中にいるという偶然。この偶然を大切にしよう。
狭いとかつぶれるとか、お互いに不平不満を言うのは止めて、
楽しいカーニバルとしゃれ込もうじゃないか」
今や鞄の中身の心は一つ。小躍りして皆笑顔。

再び戻ってくる鞄の持ち主(人間)。
どこかでお土産として買ってきたのだろう。その手にはちょうど鞄サイズの絵画が・・・。
その絵を鞄に無理矢理に突っ込む。
荷物たち「狭い狭い狭い!!!」(終わり♪)



※参加は5~10人。5人は欲しい。
※あらすじ・台本における、≪自由度≫としての未定部分。
■登場する荷物たち:集まった人数やメンバーの個性にもよる。
■鞄の持ち主(人間):性別など細かい設定。
■旅行先:ハワイなど原住民系、タイ・ベトナムなどアジア系、イタリア・フランスなど西洋系etc。
■起承転結の「承」:片方になった靴下。話自体を変える。
■起承転結の「結」:絵画。別のモノに変更可能。


『交差するトランク(仮)』 作:岡野陽平 [読み物・作品]

200709r.JPG
■上演時間は10~20分。
■「キャリーバッグ」をテーマに。
以上の条件で、5つの芝居を作る。(オムニバス)

という状況。
自分は一つ作れば良いとして。
まずは≪あらすじ≫を書く

※最終台本では Y=母親、Z=娘になりました。
母親が人生初のコンサートに!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


『交差するトランク(仮)』

主な登場人物はA、B、Y、Z。
ここで、偶然にも二組のトランクの受け渡しが行われる。
AはBからトランク1を受け取る予定。
YはZからトランク2を受け取る予定。
ところが、ちょっとした間違い(ぶつかるetc)から、
トランクが入れ違ってしまう。
Aはトランク2を手にし、Yがトランク1を手にする。

Aは金庫破り。
Bから今回の仕事道具(トランク1)を受け取る予定だったが、
手にしたのはトランク2。
仕事仲間であるBから電話がかかってきて、
その指示のもとにいざ仕事に取り掛かろうとする。
ところが・・・。

Yは女子高生(ギャル)。
Zからコンサートのためのアイテム(トランク2)を受け取る予定だったが、
手にしたのはトランク1。
母親であるZから電話がかかってきて、中身を確認する。
ところが・・・。

次から次へとかみ合わないことだらけ!!

AB側では・・・暗いので明かりが欲しいと言えば、カラフルなペンライトが出てくる!
YZ側では・・・Y「こんなの(懐中電灯)、ダサくて振れない・・・。
(もう、お母さんったら!!)」

相棒B「仕方ない。金庫を叩き壊せ。うってつけの道具が入ってるぜ」
母Z「あんた夜行バスで東京行くんやろ。そしたら肩凝ると思うから、叩くもん入れといたわ」
Aは肩たたきを、Yはカナヅチを取り出す。

意味不明の道具を受け取って、自分なりに努力するA。
前向きに解釈するY。
そして最後は・・・!!



*≪自由度≫としての変更可能な点。
■人物設定:Y=ハードゲイ。Z=恋人。という設定もありましたが・・・。
■アイテム:細かいネタと会話。
■トランクの取り違え:ぶつかる以外にも。
■オチ:色々考えれます。アイテム次第。
■メンバー:最低4人。+2人程なら、脇役で登場可能。


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